令和元年8月7日(水),本校において,専門研修(地域研修)を実施しました。講師として,広島大学大学院教育学研究科 特別支援教育学講座 准教授 氏間和仁先生にお越しいただき,「高大連携~大学入試と合理的配慮~」の演題でご講演いただきました。
本校教職員の他,地域で弱視の児童生徒の教育に携わる小中学校の先生方にもご参加いただくことができました。
氏間先生より,視覚障がいのある生徒が大学進学を希望する際に可能である視覚補助具の使用や,その他の配慮申請について,大学入試の現状と,先生の取組の事例を交えながらお話がありました。
参加者からは,「対象生徒に対する適切な環境整備とスキルアップの必要性の具体例がよくわかった」「(生徒に)自分の夢を実現させるために配慮要求の力(適切な配慮申請できる力)を身につけてほしい」「合理的配慮を受けるために,学校側も色々試して最善の方法をみつけていかなければならないと感じた」などの感想が聞かれました。

9月2日(月)に徳島聴覚支援学校と合同で保護者や教職員を対象に人権講演会を実施しました。徳島県人権教育指導員の弘瀬理沙さんを講師に迎え,「人権ってなに?」をテーマにお話をしていただきました。
保護者対象では,「人権とは何か」「差別と区別の違い」「心の問題」など様々な視点から,教職員研修では,「差別はどうつくられるか」といったお話を中心に,弘瀬さん自身の体験を交えながらわかりやすくお話をしてくださいました。弘瀬さんからは,「心で何を思うかは自由。それをどのようにして外に出していくのかが大事」「意識が差別をさせる。意識をどう変えていくか」など,心に残る言葉にたくさん出会えた講演でした。改めて人権について考えることができた貴重な機会となりました。弘瀬さん,ありがとうございました。
※お話をされている弘瀬さんの画像