2025年6月3日 13時25分
[職業学科担当者]
日本視覚障害者囲碁協会の柿島光晴様が来校され、視覚障がい者用囲碁盤をいただきました。
碁盤は、碁線が立体的に盛り上がっており、手で触って確認をすることができます。
碁石は、裏面に溝が刻んであり、碁盤にしっかりとはめ込むことができます。
黒石の表面には、溝があり、白石にはありません。
柿島様より、わかりやすく囲碁のルールを教えていただき、生徒と教員で囲碁を楽しむことができました。
初めて囲碁に触れた生徒ばかりで、楽しさと難しさを体験させていただきました。
ありがとうございました。
3月7日(金) 第77回卒業証書授与式が行われました。
小学部2名、高等部3名の児童生徒が卒業証書を受け取りました。
在校生からの心温まる送辞を受けて、高等部3名の生徒がこれまでの学校生活を振り返り、たくさんの思い出と感謝の気持ちを込めた答辞を述べました。
式の最後には、卒業生が在校生や教職員、家族から大きな拍手を受けながら晴れやかな表情で退場していきました。一人一人がこれまでの練習の成果を最大限に発揮し、心に残るとても温かい式となりました。
卒業式を前日に控えた3月6日、学校賞の表彰がありました。
学校賞とは、幼児児童生徒のための、徳島視覚支援学校独自の賞です。
小学部、高等部の卒業生5名。本校で学んだ年数は違えど、それぞれの持ち味を生かしながら、課題に向き合う姿を評価していただき、校長先生より表彰を受けました。
「工夫しながら粘り強く取り組んだこと」
「探究心を持ち、常に主体的に行動しようとしたこと」
「何事も楽しみ、周りの人と共有しようとする姿勢で取り組んだこと」
「お手伝い活動に積極的に取り組んだこと」
「最後まで諦めずに活動をやり遂げたこと」
一人一人のよさと努力をたたえる、世界にひとつだけの賞状です。
皆さん、おめでとうございます。
卒業する2人の友だちに、在校生から、今まで一緒に遊んだり勉強したりして楽しかった気持ちを伝えました。
そして、卒業記念品として、フェルトボールやボタンを貼りつけたティッシュケースカバーやいい香りのサシェなど、思いをこめた手作りの品を贈りました。
卒業生からはうたのプレゼント。みんなで「パプリカ」のうたにあわせて歌ったり踊ったりしました。最後はにぎやかにパラシュートをして、思い出に残る楽しい会になりました。
卒業おめでとうございます。中学部に進学しても小学部に遊びに来てくださいね。
1月6日(月)に、第2回「きょうだいさん集まれ!」を実施しました。今回は、調理室でグループに分かれてチョコパイとウインナーパイ、源氏パイを作りました。当日、体調不良等で参加者は残念ながら1家族だけになりましたが、小学生2名、高等部生徒1名、保護者1名、そして教員で一緒におやつ作りを楽しみました。
自己紹介がすむと、早速調理にとりかかりました。三角に切った冷凍パイシートを麺棒で薄くのばして、チョコやウインナーをクルクルと巻いていきます。始めは慎重に作っていたきょうだいさん達でしたが、だんだんと慣れてきて、限界までのばしたり、星形にアレンジをしたりしながら工作気分で楽しんで作りました。高等部の生徒は、「のばして~」「まいて~」の声かけに笑顔で応えながらどんどん作っていきました。先生たちは余った生地にグラニュー糖を振りかけて、源氏パイを作りました。オーブンからパイの香ばしい匂いが漂い、焼き上がると拍手と歓声があがりました。焼きたてのパイを囲んでの茶話会は、和やかなほっこりとした美味しい時間になりました。
今回、参加できなかったきょうだいさんや児童生徒、保護者もまた一緒に活動できるようにと思います。高等部の生徒は3月に卒業しますが、きょうだいさんのつながりができたこのご縁が来年度からも続きますように!
「きょうだいさん集まれ!」は、「視覚障がいのある幼児児童生徒のきょうだいを支援することで家族を支え、本人を支えることにつなげる」ことを目的としています。現在は、小学生のきょうだいを対象として活動しています。
今年度も公益社団法人日本フラワーデザイナー協会より、「花の宅配便」を届けていただきました。1月24日に幼・小・中・高等部の各クラスやグループ毎に、「花の観察」や「フラワーアレンジメント」を体験することができました。
幼稚部の幼児は、おうちに持って帰ることを伝えると「ママ」と言い、自分が挿したお花を持って帰ることを楽しみにしていました。
小学部の児童は、ガーベラの長い茎をゆらゆら揺らし、先にあるオレンジの花を楽しそうに追いかけて見て「きれいです」と伝えてくれたり、咲き誇るゆりの花が近づいてくるとその大きさにびっくりして、思わず先生の陰にかくれたりしました。優しく花を触ったり、茎が折れないようにオアシスに挿したりと優しい力加減で花を扱うことができ、アレンジし終わった花がゆらゆら揺れると笑顔になり、出来上がりに満足そうな児童もいました。
中学部・高等部の生徒は、1種類ずつ、花の名前と花言葉を聞き、花の形状や大きさ、葉の付き方などを触って確認すると、花によって違いがあることに気づき、「花が大きいです。」などと友だちに伝えたり、ゆりのつぼみの形が気に入り、指先で包み込むように触って感触を楽しんだりしていました。花の甘い香りに自ら花を引き寄せようとする生徒もいました。
「花の宅配便」は、子どもたちが豊富な生花に触れ、豊かな情操を育む貴重な機会となっています。
今年度のきらめきアート展(Web)は、各校のホームページ上で開催されることとなりました。
本校 幼児児童生徒の作品を紹介します。(カラーページでは、作品写真を掲載しています。)
「にょろにょろ」 幼稚部 年長 箕浦 有佑
「ころころ、じゅわじゅわ、ぺたぺた」 小学部 1年 福永 実美
「トレイの上で(写し絵)」 小学部 3年 濵田 采花
「トレイの上で(写し絵)」 小学部 4年 佐々木 樹
「道具を使って塗ろう(絵の具とボンド)」 小学部 3年 M.K
「道具を使って塗ろう(クリームねんど)」 小学部 4年 廣野 翔星
「ビー玉ころころ」 小学部 6年 武市 あいら
「切って 混ぜて」 小学部 6年 宮崎 紗和
「シュッ、トン、ザラザラ」 中学部 2年 森 琉星
「セザンヌ模写」 高等部 1年 永井 亮太朗
「サカナ」 高等部 1年 川西 広希
「16作品比較」 高等部 1年 N.S
「サカナ」 高等部 1年 N.Y
「紙スカート」 高等部 3年 今井 悠稀
「なみなみボードで作ろう」 高等部 3年 長尾 美優
「桜の花びらペタペタ」 高等部 3年 林 智咲
「創立130周年記念 共同作品」
3学期の始業式が行われました。
冬休みが明け、笑顔で集まる皆さんの姿がありました。
校長先生のお話では、2024年にパリオリンピック・パラリンピックが開催されたこと、
2025年は最先端の技術やアイディアが集まる場となる、大阪万博が開催されることについて紹介がありました。
また、今年は巳年。ヘビは脱皮を繰り返し成長をしていく生き物です。みなさんも夢や目標に向かって努力をして、自分を成長させていってくださいと話されました。
幼児児童生徒の皆さん、まだまだ寒い日が続きますが元気に登校して遊びや学びを深め、次年度に繋げられる3学期にしましょう。
12月17日(火)に、白杖贈呈式と視覚障がい児のためのノルディックウォーク体験教室が行われました。
これは、ウォーキングポールやスキーポールを製作する会社である「株式会社キザキ」が、金沢大学と共同で視覚障がい児用の白杖を開発し、その白杖を全国の視覚支援学校に寄贈する取り組みです。その一環として、本校にも白杖が寄贈されました。
最初に、校長室で贈呈式がありました。白杖を開発した経緯や、キザキケーンの特徴についての説明の後、白杖をいただきました。お礼に、本校の児童から、メッセージボードを渡しました。
その後、体育館でノルディックウォーク体験教室を行いました。はじめに、それぞれの身長に合わせてウォーキングポールの長さを調節しました。そのあと、2本のポールを持って歩きました。ポールをつくのではなく、置くようにすることやあごを少し上げて歩くことなどを教えていただきました。最初は、緊張してぎこちない歩き方になっていましたが、慣れてくると背筋を伸ばして姿勢よく歩けるようになりました。歩幅も広くなり、スピードも速くなりました。
教えていただいたことを、白杖歩行の練習や体を動かす活動に生かしていこうと思います。