卒業する2人の友だちに、在校生から、今まで一緒に遊んだり勉強したりして楽しかった気持ちを伝えました。
そして、卒業記念品として、フェルトボールやボタンを貼りつけたティッシュケースカバーやいい香りのサシェなど、思いをこめた手作りの品を贈りました。
卒業生からはうたのプレゼント。みんなで「パプリカ」のうたにあわせて歌ったり踊ったりしました。最後はにぎやかにパラシュートをして、思い出に残る楽しい会になりました。
卒業おめでとうございます。中学部に進学しても小学部に遊びに来てくださいね。

卒業式を前日に控えた3月6日、学校賞の表彰がありました。
学校賞とは、幼児児童生徒のための、徳島視覚支援学校独自の賞です。
小学部、高等部の卒業生5名。本校で学んだ年数は違えど、それぞれの持ち味を生かしながら、課題に向き合う姿を評価していただき、校長先生より表彰を受けました。
「工夫しながら粘り強く取り組んだこと」
「探究心を持ち、常に主体的に行動しようとしたこと」
「何事も楽しみ、周りの人と共有しようとする姿勢で取り組んだこと」
「お手伝い活動に積極的に取り組んだこと」
「最後まで諦めずに活動をやり遂げたこと」
一人一人のよさと努力をたたえる、世界にひとつだけの賞状です。
皆さん、おめでとうございます。

アロマアドバイザーの四宮先生を講師にお招きし、小学部と中学部でアロマ精油を使ったバスボム作りをしました。
はじめに、重曹とクエン酸が混ざった粉を触ってみました。子どもたちは、両手や指先でそっと触ってみて、小さな粒は指先でつぶしてみたりもしました。次に、霧吹きで粉に水を少しずつ入れながら混ぜた後、四宮先生にアロマ精油を加えてもらいました。ボウルの中に1滴2滴と精油が入ると、オレンジやミント系の香りがふわりと漂い、思わず笑顔になりました。最後に球形の型に詰めて、ゆっくり崩れないように取り出すと、丸いバスボムができあがりました。
その後、作ったバスボムの残りを湯に入れて手浴や足浴をしました。いい香りに包まれながら、バスボムが溶けていく「シュワシュワ・・・」という音に耳をすませて温まりました。作ったバスボムは、それぞれ家に持ち帰り、家の人と一緒に楽しみました。
さわやかな香りに、子どもたちの笑顔と歓声が上がる楽しい時間となりました。
四宮先生、ありがとうございました。

1月6日(月)に、第2回「きょうだいさん集まれ!」を実施しました。今回は、調理室でグループに分かれてチョコパイとウインナーパイ、源氏パイを作りました。当日、体調不良等で参加者は残念ながら1家族だけになりましたが、小学生2名、高等部生徒1名、保護者1名、そして教員で一緒におやつ作りを楽しみました。
自己紹介がすむと、早速調理にとりかかりました。三角に切った冷凍パイシートを麺棒で薄くのばして、チョコやウインナーをクルクルと巻いていきます。始めは慎重に作っていたきょうだいさん達でしたが、だんだんと慣れてきて、限界までのばしたり、星形にアレンジをしたりしながら工作気分で楽しんで作りました。高等部の生徒は、「のばして~」「まいて~」の声かけに笑顔で応えながらどんどん作っていきました。先生たちは余った生地にグラニュー糖を振りかけて、源氏パイを作りました。オーブンからパイの香ばしい匂いが漂い、焼き上がると拍手と歓声があがりました。焼きたてのパイを囲んでの茶話会は、和やかなほっこりとした美味しい時間になりました。
今回、参加できなかったきょうだいさんや児童生徒、保護者もまた一緒に活動できるようにと思います。高等部の生徒は3月に卒業しますが、きょうだいさんのつながりができたこのご縁が来年度からも続きますように!

「きょうだいさん集まれ!」は、「視覚障がいのある幼児児童生徒のきょうだいを支援することで家族を支え、本人を支えることにつなげる」ことを目的としています。現在は、小学生のきょうだいを対象として活動しています。
今年度も公益社団法人日本フラワーデザイナー協会より、「花の宅配便」を届けていただきました。
1月24日に幼・小・中・高等部の各クラスやグループ毎に、「花の観察」や「フラワーアレンジメント」を体験することができました。
幼稚部の幼児は、おうちに持って帰ることを伝えると「ママ」と言い、自分が挿したお花を持って帰ることを楽しみにしていました。

小学部の児童は、ガーベラの長い茎をゆらゆら揺らし、先にあるオレンジの花を楽しそうに追いかけて見て「きれいです」と伝えてくれたり、咲き誇るゆりの花が近づいてくるとその大きさにびっくりして、思わず先生の陰にかくれたりしました。優しく花を触ったり、茎が折れないようにオアシスに挿したりと優しい力加減で花を扱うことができた児童や、アレンジし終わった花がゆらゆら揺れると笑顔になり出来上がりに満足そうな児童もいました。

中学部・高等部の生徒は、1種類ずつ、花の名前と花言葉を聞き、花の形状や大きさ、葉の付き方などを触って確認すると、花によって違いがあることに気づき、「花が大きいです。」などと友だちに伝えたり、ゆりのつぼみの形が気に入り、指先で包み込むように触って感触を楽しんだりしていました。花の甘い香りに自ら花を引き寄せようとする生徒もいました。

「花の宅配便」は、子どもたちが豊富な生花に触れ、豊かな情操を育む貴重な機会となっています。
