寄宿舎の主な行事
令和3年度 合同地震・津波避難訓練
令和4年1月13日木曜日に,寄宿舎合同地震・津波避難訓練を行いました。
夜間23時に震度5の地震が発生し,直後の津波警報発令を受け,校舎4階まで避難する想定で実施しました。全員消灯就寝中で,停電のためマイク放送やエレベーターの使用ができない設定のなか,舎監1名と宿直者3名で,舎生を避難誘導しました。訓練中は,見えにくさや聞こえにくさのある舎生に応じた支援や情報保障を心がけました。
訓練では,舎監が,緊急地震速報後,揺れが収まるのを待ってから,拡声器で地震発生の第一報を伝えました。がれきや落下物等を避けるために,視覚舎生は,指導員の手引きで避難しました。舎生も職員も,ヘルメットをかぶり,首にはネックライト,非常用リュックを背負って準備万端です。 一次避難場所の寄宿舎玄関で,スリッパの生徒は,かかとのある靴に履き替えました。舎監は,車いす利用の舎生に見立てた人形を背負い,中央階段から校舎4階へ向かいました。無事に校舎4階まで到着し訓練は終了しました。訓練終了後に,新型コロナウイルス対応のなか3密を避けて整列し,校長先生からの講評を聞きました。
今回の訓練では, 負傷者や車いす利用の舎生を背負い,少ない人手で安全に避難ができるように「おんぶらっく」という名称の安全背負い具を使用しました。使い方は,舎生を背負ったら,胸と腰にある2カ所のバックルベルトでしっかり固定します。背負った職員は両手が使えるので,荷物や手すりなどを持つことができます。制限体重は,大人用なので100kgまでです。
訓練の事前学習では,非常食のビスコ,カロリーメイト,缶詰めのパンを試食しました。一番人気は缶詰めのパンでした。ふわふわ食感でほんのり甘い味付けです。また,事後学習では,舎生から要望があった,手引きで階段を移動する練習を行いました。
災害はいつ起こるかわかりません。いざという時に,一人でも慌てず落ち着いて避難行動がとれるようこれからも訓練を繰り返し実施したいと思います。