見えにくくても、できる仕事があります!
中学校卒業者に対してあんまマッサージ指圧師になるための専門教育を行います。
医学の基本・あん摩実技・臨床実習に加え、高等学校で学習する国語・数学等教科の授業も行います。
卒業時にはあんまマッサージ指圧師の国家試験受験資格と高等学校卒業の資格が得られます。
●専攻科手技療法科
高等学校卒業者に対して、あんまマッサージ指圧師になるための専門教育を行います。
医学の基本・東洋医学の基礎・あん摩実技などの基礎学習や臨床実習を行う課程です。
卒業時にはあんまマッサージ指圧師の国家試験受験資格が得られます。
●専攻科鍼灸手技療法科
高等学校卒業者に対して、あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師になるための専門教育を行います。
医学の基本および東洋医学に関する専門的な内容、あん摩実技やはり、きゅう実技等の基礎実習の他、それぞれの臨床実習を行う課程です。
卒業時にはあんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師の3つの国家試験受験資格が得られます。
入学要件は、視覚に障がいのある方となります。
徳島視覚支援学校(旧徳島県立盲学校)は全盲の方だけでなく、 見えにくい(弱視) 方々も多く入学されています。
入学に関する基準
学校教育法施行令第22条の3 に規定する視覚障がい者。
◆両眼の矯正視力がおおむね0.3未満
◆視力以外の高度の視機能障がい(視野が狭い,暗くなると見えにくい等)があり,
拡大鏡を使用しても,通常の文字,図形等の視覚による認識が難しい。 等です。
詳しい入学案内については こちらです。 ( 昨年度の案内です)
お気軽にご相談下さい。
メールでもお電話でも結構です。
メール: tokushikaku@mt.tokushima-ec.ed.jp
電話: 088-622-6255
よくあるご質問
Q 職業教育課程にはどのような学科があるのですか?
A 本科 手技療法科、専攻科手技療法科、専攻科 鍼灸手技療法科 があります。
本科手技療法科は中学校卒業の方を対象としています。
専攻科手技療法科と専攻科鍼灸手技療法科は、高等学校卒業以上の方が対象となります。
Q いろいろな科があってよくわかりません。
それぞれの学科の特色を簡単に教えて下さい。
A 手技療法科 は、 あん摩・マッサージ・指圧師 の受験資格が得られます。
鍼灸手技療法科 は、 あん摩・マッサージ・指圧師 、 はり師、きゅう師 の受験資格が得られます。
ともに学習期間は3年間です。
Q どんな資格がとれるのですか?
A あん摩・マッサージ・指圧師 、 はり師 、 きゅう師 の 国家試験受験資格 が得られます。
その後国家試験に合格すると上記の資格が得られます。
Q どんな勉強をするのですか?
A 医療人として必要な教科の 解剖学や病理学等 のほかに、東洋医学として ツボ などを学習します。またあん摩・はり・きゅうの 実技 や 臨床実習 もあります。
Q どのくらいの期間勉強をするのですか?
A 3年間 です。
土日を除いて、50分授業が1~6校時まであります。始業は朝8時50分です。昼食を挟んで15時20分まで授業があります。
県立の高等学校と同じく、夏休み・冬休み・春休み等もあります。
Q 卒業後どのようなところに就職していますか?
A 病院 や 治療院 、 開業 される方もおいでます。近年は 老健施設 や訪問マッサージ を行う施術所に就職される方が多くなっています。
Q 授業料はどのくらいですか?
A 特別支援学校なので、 授業料は必要ありません 。また、世帯の所得によっては給食費や通学費などの補助(就学奨励費制度)もあります。
Q 入学年齢制限はありますか?
A 年齢の上限はありません 。
高校卒業してすぐの方から 60歳を過ぎて学ばれている 方もおいでます。
Q 遠くて通えないのですが、寮はありますか?
A 寄宿舎があります 。居室は基本的に個室となっており、学習環境やプライバシーが保証されています。舎費についても就学奨励費の対象となります。
Q 学校生活で昼食はどこで食べるのですか?
A 給食があります ので、校内の食堂(ランチルーム)で食べます。
多くの方が本校を卒業後、社会での職業自立を果たしています。
卒業生の声
藤井修身さん 藤井治療院 60代男性(H25年度卒)
「新たな人生に喜びを与えてくれた盲学校(視覚支援学校)」
私は人生の途中で視覚障がい者となりました。一時は、これからの人生に悩んだことがありました。しかし盲学校と出会い新たな生きる希望と多くの友人や知識を得ました。盲学校ではあん摩マッサージ指圧・はり・きゅうの技術を学び、60歳で国家資格を取らせていただきました。卒業後、その経験と資格を活かし第二の人生としての治療院を開業して頑張っています。
白井博之さん ヘルスキーパー(企業内マッサージ師)20代男性(H23年度卒)
2012年卒業の白井博之と申します。
県内の工業高校を卒業して、高等部専攻科鍼灸手技療法科へ入学しました。
19歳で、病気が進行して、全く見えなくなりました。
見えているうちから、鍼灸・マッサージの基礎を勉強をできていたこと、また先生方の支えにより、文字が見えない状態でも無事資格を取得することができました。
現在は、東京のIT会社で「企業内療法士(ヘルスキーパー)」と言う職に就き、企業に努めている社員の方々へマッサージを行っています。
マッサージ師として、社会を構成する企業のサポートをできることに、とても充実感を感じています。
A さん。病院勤務(在職9年目)。40代♀(H22年度卒)
私は盲学校(現徳島視覚支援学校)に入学するまで、視力の状況に合わせて生活をしてきました。いつまでこの視力が保てるだろう、この先はどうなるのだろうと暗中模索の日々を送っていました。
そんな中、盲学校であん摩やはり・きゅうの国家資格が取得できることを知りました。「見えにくくても、頑張って勉強すれば、立派にできる仕事がある」と自分の将来の方向が定まったことが何よりうれしく、また救われたと感じています。
仕事は、通院患者様などに、マッサージや鍼をしています。患者様に喜んでもらうことで、この仕事にやりがいを感じ、今では充実した生活を送っています。生涯続けていける仕事と、恩師や仲間たちとの縁を結んでくれた盲学校にとても感謝しています。
ぜひ一度お問い合わせください。
本校の教員一同があなたの社会自立のお手伝いをさせていただきます。