令和元年度 学校評価総括評価表 徳島視覚支援学校 1重点目標 (1)幼児児童生徒の人権尊重といじめのない学校づくり (2)一人一人の見え方や視覚障がいの特性等に配慮した専門的な教育の実践 (3)地域での視覚障がいに対する専門的支援と理解啓発の強化 (4)安心安全な学校づくり (5)幼児児童生徒の発達の段階に応じたキャリア教育の充実 (6)学級・学部・寄宿舎・校務分等学校組織と保護者や地域等との連携 (7)教職員の働きやすい職場づくり 2重点課題(本年度の具体的な目標) (1)人権意識に基づく幼児児童生徒指導の徹底を図ります。 (2)視覚障がいのある幼児児童生徒が「自分で考え,行動する」力を付けるための保育・授業,指導のあり方を検討し,全教職員が保育・授業,指導の改善を行います。 (3)関係機関と連携をとりながら,視覚障がいに対する専門的な支援を行い,視覚障がいや学校の理解啓発に努めます。 (4)併置する徳島聴覚支援学校や地域と連携し,防災避難施設としての対応力を強化します。 (5)発達の段階に応じた勤労観を身に付けるため,日常生活や職業体験,進路指導等を充実させます。 (6)保育・授業等や寄宿舎生活を通して得られた幼児児童生徒の成長を保護者と共有し,連携を深めます。 (7)会議や業務の効率化・精選により,授業準備の時間の確保と,教職員の時間外勤務の短縮に努めます。 重点課題(1)人権意識に基づく幼児児童生徒指導の徹底を図ります。 生徒活動課 重点目標 各種行事への参加を通して,自己肯定感の向上や,他者とよりよく連携・協働する態度の育成を図ります。 具体的な活動計画 第45回中四国地区弁論大会および各種学校行事,生徒会活動等への積極的な参加を呼びかけ,幼児児童生徒の活躍の場をつくる。 評価指標 第45回中四国地区弁論大会の,校内選考会にエントリーする。 年間10回のあいさつ運動において,14名の生徒の出席率が8割を超える。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 専攻科の3年生は除き,その他のエントリーが可能な生徒は,全員が弁論発表に参加をすることができた。出席率は64.4%であった。 毎回出席ができた生徒が半数以上を占めているものの,それ以外の生徒のうちの誰かが毎回欠席しており,全員がそろうということはなかった。 総合評価(評定)B 次年度への課題と今後の改善方策 次年度は,中国四国地区盲学校弁論大会が徳島開催であり,本校から2名の代表を選出する必要があるため,今年度中に校内エントリーを開始するなど,早めの準備をする必要がある。 遠方からの送迎による登校であったり,成人の生徒の協力を得ることが難しいなどの状況があり,すべての生徒の行事への参加を進めていくためには,生徒本人のみならず,保護者や担任教員の理解と協力が必要である。          人権・キャリア教育課 重点目標 人権問題意識調査を活かし,人権教育の充実を図る。 具体的な活動計画 生徒,保護者,教職員対象に人権問題意識調査を実施し,調査結果を活かした研修や講演会を実施する。 評価指標 研修や講演会後にアンケートを実施し,生徒,保護者,教職員それぞれから内容について80%以上の「満足」「やや満足」の評価を得る。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 人権問題意識調査の結果を活かし研修や講演会を設定した。生徒対象では,子どもに対する人権侵害について,保護者,教職員については,同和問題を中心とした人権問題全般について実施した。生徒,保護者,教職員とも80%以上の評価を得ることができた。 総合評価(評定) A 次年度への課題と今後の改善方策 次年度も生徒,保護者,教職員対象に人権問題意識調査を実施し,調査結果や生徒の実態に応じた研修や講演会を実施したい。 寄宿舎 重点目標 舎生一人一人の人権を尊重し,寄宿舎での集団生活をとおして,豊かな人間性の育成を図ります。 具体的な活動計画 舎生が,人権を尊重する気持ちや命の大切さを学べるように,寄宿舎指導員の資質やスキルの向上に取り組む 評価指標 両校寄宿舎指導員で人権研修を年間3回以上実施する。 舎生を対象にした人権教育を年間1回以上実施する。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 人権感覚等に関する資料を元に,1学期に3回研修を行った。 6/7に遠藤朋子先生を講師に招き「愛着障害と自傷行為について」をテーマにした研修を行った。 6/10に城西病院医師の勝瀬烈先生を講師に「こころの授業」と題した人権教育の講座を実施した。 各学期の連絡会やマナー講習会を利用し,他者への思いやり等についての話をした。 総合評価(評定) A 次年度への課題と今後の改善方策 平日は勤務の都合で,指導員全員が揃わないため,長期休業中等,指導員全員が参加できるように日程を調整し,今後も継続して研修を行うことで,指導員の人権意識の維持・向上を図りたい。 舎生に関しては,年齢差も考慮しつつ,毎月の自治会や行事等で人権教育の内容を入れる等,年間を通して計画的に実施したい。 重点課題(2)視覚障がいのある幼児児童生徒が「自分で考え,行動する」力を付けるための保育・授業,指導のあり方を検討し,全教職員が保育・授業,指導の改善を行います。 小学部 重点目標 スケジュール把握のための教材を作成し,児童が見通しをもって活動するための方策を充実させます。 具体的な活動計画 児童が見通しをもって活動に参加できるようにするためのスケジュール教材を,各児童の見えにくさに応じて作成する。 評価指標 1日の予定や,各行事における活動の流れなどを把握するためのスケジュール教材を作成する。 すでに使用しているものを改善したり,新しく作ったりして,スケジュール教材を5つ以上作る。 使用状況の報告や改善のための話し合いを5回以上行う。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 「登校したことを知らせる触察シンボル」「出席調べの触察カード」「出席カード」「教室表示の触察シンボル」「時間割カード」「学習課題を示すカード」「曜日の歌」などを作成した。作成したり使用したりする中で随時話し合いを行い,カードを追加したり改良したりすることができた。 総合評価(評定) A 学校関係者の意見 特別支援教育では教職員の専門性を基盤とした教育力と児童生徒1人1人への深い理解と献身的愛情に追うところが大であると思います。学校行事等において見られる教職員の児童生徒への適切な対応に感動しています。 次年度への課題と今後の改善方策 ものを触ることに対する抵抗感が強い児童に対しては,様々なものに触れたり操作したりする活動を引き続き重点的に取り入れる。 具体物から写真カードに移行し始めている児童に関しては,絵カードの活用へと移行していく。 中学部 重点目標 それぞれの生徒の卒業後や将来の生活を見据え,中学部段階で身につけるべき力を整理し,具体的な学習課題として授業で展開します。 具体的な活動計画 それぞれの生徒の実態を把握するとともに,卒業後の生活に必要な力を整理し,課題として取り上げ,授業実践を行う。 評価指標 準ずる教育課程では,「自立活動チェックリスト」を用い,各項目について生徒と共に達成度を確認し,不十分な項目を授業で取り上げ,取り組んだ項目の80%を達成する。 自立活動を主とした教育課程では,@発達検査等を用いて実態把握を行う。 A生徒の実態に合った進路先にはどのようなものがあるか,また,そこに向けてどのようなことを課題として取り組んでいけばよいか,学部やクラスでケース会議を年間10回,進路指導主事を交えた話し合いを年間3回以上実施する。 各教員が,課題を取り入れた授業を年間2回以上行い,授業や生徒の変容についてケース会議で共有する。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 準ずる教育課程では,チェックリストによって習得が不十分なことが明確になった内容(自分の障がいについての説明,受けられる福祉的サービスの知識,整理整頓や金銭管理や買い物等)の課題について指導を行い,その80%以上において「できる」と評価することができた。 自立活動を主とした教育課程では,各生徒に発達検査を実施し,その課題を取り入れて授業に取り組んだ。また,進路指導主事による「卒業後の進路について」の研修を受けて年間15回以上の話し合いをもち,一人で取り組めることがらや,一人で過ごせる時間を増やす取り組みを行った。 すべての教員がそれぞれの生徒の課題を把握し,課題達成のための授業に年間2回以上取り組み,情報共有した。 総合評価(評定) A 次年度への課題と今後の改善方策 次年度は自立活動を主とした教育課程の生徒のみの在籍となる。今年度整理した各生徒の課題について,次年度も継続して取り組みたい。合わせて,生徒が自分で考え,行動する力をつけるため,教員の言葉かけを意識した授業づくりにも取り組みたい。 研究・情報課 重点目標 「自ら考え,行動する力を! 〜見直してみよう いつもの授業〜」をテーマに指導力・授業力向上に向けた研修を実施します。 具体的な活動計画 新転任者研修や幼児・児童生徒の実態を把握し,一人一人の教育的ニーズを踏まえた目標や指導内容・方法を計画するための研修, 新学習指導要領の基本的な考え方を踏まえた保育・授業,指導を行うための研修を実施する。 評価指標 新転任の教職員を対象に視覚障がい教育の基本に関する研修を計画し4月に実施する。 個別の教育支援計画・個別の指導計画に関する研修を計画し4月に実施する。 平成31年度の研修計画に関する研修を計画し,4月に実施する。 主体的・対話的で深い学びに関する研修を計画し,9月に実施する。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 新転任者研修を4月1日から4月5日の間に6回実施した。 個別の教育支援計画・個別の指導計画に関する研修を計画し4月10日に実施した。 校内研修説明会を4月17日に実施した。 主体的・対話的で深い学び研修を特別支援・相談課岩嵜指導主事を講師に9月4日と11月13日の2回実施した。 総合評価(評定) A 次年度への課題と今後の改善方策 今年度実施した主体的・対話的で深い学び研修では,各教員の様々な指導・支援の手立てやアイデアをまとめることができた。 次年度に向けて,授業の組み立て・見直しに活用できる成果物の作成と,引き続き授業改善を進める仕掛けを検討しなければならない。 重点課題(3)関係機関と連携をとりながら,視覚障がいに対する専門的な支援を行い,視覚障がいや学校の理解啓発に努めます。 サポート課 重点目標 各相談活動の充実を図ります。 視覚障がいやその教育についての理解啓発を図ります。 具体的な活動計画 各相談活動の後に,フォローアップの連絡をし,内容の充実につなげる。 行事等,校外の人と関わる様々な機会を活用し,理解啓発を図る。 評価指標 相談を受けた学校に,相談後一ヵ月を目途に必ず連絡をする。 サポート課企画の研修や児童生徒向けの体験教室3回,作品展2回,総合教育センター等学校以外が主催する研修等を活用して5回, 合計10回以上理解啓発を図る機会をもつ。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 巡回相談を受けた後,必要のある学校等に連絡をし,その後の状況の確認を行った。 令和2年1月時点で,サポート課企画の研修5回,児童生徒向けの体験教室8回,作品展2回,総合教育センター等学校以外が主催する研修9回,合計24回の理解啓発を図る機会をもつことができた。 総合評価(評定) A 学校関係者の意見 次年度への課題と今後の改善方策 こちらから連絡をすることで,相談について改めて考える機会となり一定の成果につながったが,先方にとっては受動的であった。他校の取組を参考にし,経過等を確認するための様式作成を検討したい。 点字や視力検査に関する研修のニーズが多く,目標以上の成果をあげることができた。しかし,視覚障がいや視覚障がい教育そのものについての研修回数は例年並みであった。このことについての理解啓発の機会を増やすために,関係諸機関や自治体との連携を図りたい。 重点課題(4)併置する徳島聴覚支援学校や地域と連携し,防災避難施設としての対応力を強化します。 渉外・安全課 重点目標 地域住民や徳島聴覚支援学校と連携し「防災体験活動」を行うことで,地域とのつながりを深めると共に,障がいに対する理解の推進を図ります。 具体的な活動計画 地域との合同防災学習時において,避難所運営ゲーム(HUG)を取り入れ,アリーナ等を避難所としてどのように設営するか検討する。 評価指標 徳島聴覚支援学校や地域の方と連携し,避難所配置図案を作る。 視覚障がい児者やその他の障がい児者に配慮した案内や仮設設備はどのような配置が望ましいかを検討する。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 徳島聴覚支援学校や地域の方を含め約80名の参加者が4班に別れて避難所運営の話し合いを行った。各班とも積極的な意見がたくさん出た。また,各班の発表を全員で聞くことにより,見識が広がった。地域の方や教職員から,「参加者が考え,行動する学習ができた」等の感想を聞くことができた。 各班で教職員が視・聴覚障がいの特性や,学校の設備について説明をしながら,配慮点を皆で話し合い,配置図案の検討を行うことができた。地域の方からも,「車イスが通りやすいように通路は広く」「壁際に通路を確保する」等の提案があった。 総合評価(評定) A 学校関係者の意見 徳島聴覚支援学校との合同防災訓練を毎年実施しており、防災避難施設としての対応力が向上定着しつつあると思います。 次年度への課題と今後の改善方策 地域の方のアンケートの中に,「学校設備について教職員主導の説明があり,避難所配置図案作成についても(教職員が)積極的に取り組んでいて信頼が深まった」という回答があった。災害時の学校と地域との共助という観点からも,障がい児者への理解を深めていただけるように,今後も合同防災学習を継続し,交流を深めていくことが大切であると考える。 課題として,合同防災学習がマンネリ化しないように,専門家の意見を参考にしながら,災害を身近に感じ,実際に役立つ内容を地域の方と共に考えていくこと,また夏休みに行うため,参加者の熱中症対策を入念にすることを挙げたい。 寄宿舎 寄宿舎における緊急対応時の態勢を整えるとともに,対応力の向上・強化を図ります。 具体的な活動計画 寄宿舎合同緊急対応訓練を定期的に実施し,寄宿舎における緊急対応の強化・充実に努める。 評価指標 年度当初に,舎監を対象にした寄宿舎研修を実施する。 舎監を交えた寄宿舎合同緊急対応訓練を,女子舎生を想定した訓練を含め,年2回以上実施する。 救急法についての舎内研修を外部講師を招いて年1回行い,救急手当・応急手当の方法を身につけるために舎内緊急対応訓練を毎月1回行う。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 4/4に合同寄宿舎舎監・指導員会議で,寄宿舎の緊急対応に関する説明を行った。 第1回は,10/4女子生徒(専3)を,第2回は,1/31に男子生徒(中3)の緊急時を想定した寄宿舎合同緊急対応訓練を実施した。 8/23に赤十字から講師を招き,寄宿舎指導員を対象にした「救急法講習会」を実施し,AEDを用いた心肺蘇生法実習や,急病に対する応急手当について学んだ。また,毎月1回舎内緊急対応訓練(視覚)を行った 総合評価(評定) A 学校関係者の意見 学校で取り組み,積み重ねている防災対策やセキュリティーの強化について保護者にPRすることを勧める。具体的に広報できるよう努めることで取り組みも充実する。また,保護者が安心する。 次年度への課題と今後の改善方策 舎監を対象にした研修や訓練は,年度当初だけでなく,長期休業中も利用して複数回行ったり,寄宿舎での訓練の動画を活用したりして,寄宿舎における緊急体勢の充実・強化に努めたい。 訓練の想定が,今年度は視覚舎生に偏っていたので,次年度は聴覚舎生を想定し実施したい。また,訓練後に明らかになった課題や改善点をPDCAサイクルで見直し訓練を繰り返す必要がある。 「赤十字救急法講習会」については,来年度以降も継続して実施し,寄宿舎指導員の資質向上につなげたい。 重点課題(5)発達の段階に応じた勤労観を身に付けるため,日常生活や職業体験,進路指導等を充実させます。 幼稚部 重点目標 排泄や食事,清潔等の身の回りのことを自分でしようとする意欲を高める保育を実践します。 具体的な活動計画 それぞれの幼児に応じた方法で身の回りのことに取り組む保育活動を実施するとともに,家庭でも取り組めるよう保護者と共通理解する。 評価指標 個別の指導計画の身辺自立に関する目標の評価が,80%以上○か◎となる。 食経験を豊かにするために、毎日の給食でいろいろなものが食べられるように関わり,3人の幼児それぞれが12月の出席日の半数以上においてメニューのすべてを1口以上食べられる。 個人懇談を年間4回以上実施し,個別の指導計画の目標や評価について伝えるとともに家庭で取り組んでほしいことについても伝える。" 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 1学期と2・3学期の中間評価において,身辺自立に関する目標14個の内,○の評価が2個,◎の評価が12個であった。 給食のメニューに関心を示し,食べたいおかずに手を伸ばしたり,苦手なおかずに挑戦したりする幼児の姿が見られるようになった。3人とも,12月の出席日の半数以上において,メニューのすべてを1口以上食べることができた。 家庭訪問も合わせて,12月までに4回の個人懇談を実施した。学校での様子や個別の指導計画の目標・評価について伝えた。家庭で取り組んでほしいことについても話し,夏休みには,学校全体で実施しているチャレンジウィークへも,それぞれの家庭で目標を設定して取り組んでいただいた。 3月にも,個人懇談を実施する予定である。 総合評価(評定) A 次年度への課題と今後の改善方策 次年度も継続して,それぞれの幼児に応じた支援方法で幼児が身の回りのことに自分で取り組もうとする保育を実施する。 成長する幼児の実態に合わせた指導となるよう,学部研修や学部会を活用し,複数の教員で支援方法を検討していく。 高等部専攻科 重点目標 社会人・医療従事者として必要なキャリア形成を促す。 具体的な活動計画 卒業後の就職へ向けて,社会人・医療従事者として必要なスキルを身につけられるよう,実習や授業を通してキャリア指導を行う。 評価指標 専攻科「個別のキャリア教育学習プログラム」を活用し,個々のスキルを評価し,値が低い項目について特に重点的に指導を行い,全ての生徒で値が上昇する。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 専攻科「キャリア教育学習プログラム」を活用することで,生徒の実態の把握が的確にできた。把握した生徒一人一人の評価を検討し,重点を置く項目を絞って集中的に指導を行った。また,この内容を学科内で共有し,学科全体として取り組んだ結果,全ての生徒に,医療従事者として必要なキャリア指導を実践することができ,評価が上昇した。 総合評価(評定) A 次年度への課題と今後の改善方策 重点項目を明確にして指導したことより,生徒たちのキャリアは上昇した。しかし,医療従事者として,まだまだ身に付けて欲しいキャリア項目がある。そのため,引き続き次年度以降も専攻科「個別のキャリア教育学習プログラム」を活用し,個々に必要なキャリア指導を実践したいと考える。 人権・キャリア教育課 重点目標 幼児・児童生徒の発達段階に応じたキャリア教育の充実を図ります。 具体的な活動計画 幼稚部・小学部では,勤労観の育成のため,夏期休業中に家庭の協力を得て,チャレンジウイーク(お手伝い活動)を実施する。 中学部・高等部普通科では,生徒の実態に応じて見学や職場体験・就業体験,大学の説明会を実施する。 高等部専攻科では,校外臨床実習を実施する。 評価指標 幼稚部・小学部では,チャレンジウィーク評価表の提出(実施率)が80%以上を得る。 中学部・高等部普通科では,一人1回以上,見学または職場体験・就業体験を実施する。進学希望の生徒に対して大学の説明会を1回以上実施する。 高等部専攻科では,一人2回以上校外臨床実習を実施する。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 幼稚部・小学部ではチャレンジウィークに取り組み,80%以上の評価表の提出があり,家庭と連携して取り組むことができた。 中学部・高等部で見学や職場体験・就業体験を実態やニーズに応じて一人1回〜3回行った。また大学の説明会を2回行った。 高等部専攻科では,地域の運動会やコミュニティセンター,常楽寺等で一人8回以上,校外臨床実習を行った。 総合評価(評定) A 次年度への課題と今後の改善方策 発達段階に応じたキャリア教育を充実させるため,次年度も家庭や関係機関と連携し,チャレンジウィーク(お手伝い活動)に取り組みたい。また,実態に応じた職場見学や体験,就業体験等を実施し,振り返りを十分に行い自己理解を促すと共に進路についての意識を高めたい。 重点課題(6)保育・授業等や寄宿舎生活を通して得られた幼児児童生徒の成長を保護者と共有し,連携を深めます。 高等部普通科 重点目標 保護者や寄宿舎と連携を図りながら,協働し合い,生徒一人一人の成長を促す。 具体的な活動計画 保護者・寄宿舎指導員との情報共有の機会を増やし,相互理解を深める。 評価指標 学期の終わりに保護者,寄宿舎指導員,本人,担任で面談を行う。 必要な情報はその都度連絡を取り合って,共有する。 生徒の実態に応じて寄宿舎指導員を含めてケース会を実施する。 就業体験先での生徒の様子を保護者や寄宿舎指導員も見学できるよう計画する。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 2名の寄宿舎生のうち,2名とも学期の終わりなどに寄宿舎指導員を交えた面談を行った。 朝の職員朝礼の前後や週末の寄宿舎職員会議の後などに必要に応じて,連絡を取り合った。 4月当初に新入生のケース会を実施し,寄宿舎指導員も参加できるようスケジュールを調整した。 進路指導主事と担任が,寄宿舎指導員や実習先と連絡を取り合い時間を調整し,寄宿舎指導員も生徒の実習中の様子を見学した。 総合評価(評定) A 次年度への課題と今後の改善方策 寄宿舎指導員に,実習等の要項を事前に渡すとともに,日程について説明をし,出発や帰着の時間に伴う食事の時間の変更等について依頼する。また,生徒が自分で寄宿舎指導員に依頼をするように促す。 重点課題(7)会議や業務の効率化・精選により,授業準備の時間の確保と,教職員の時間外勤務の短縮に努めます。 教務課 重点目標 授業力向上にむけて,授業準備の時間の確保を図ります。 具体的な活動計画 成績会議や職員会議を合わせるなど,行事等の調整を行い,1週間のうち1日は,放課後に授業準備の時間を確保できるようにする。 評価指標 管理職・各学部・各校務分掌と行事等の調整をし,1週間のうち1日,授業準備の時間が確保できた日を全体の80%以上とする。 評価指標による達成度及び活動計画の実施状況 成績会議や進級認定会議を学部会や職員会議と合わせるよう調整し,実施した。 1週間のうち1日,授業準備の時間が確保できた日は12月までで全体の76.7%であった。3月まででは,71.4%の予定である。 総合評価(評定) B 次年度への課題と今後の改善方策 管理職・各学部・各校務分掌と話し合い,会議の精選をするとともに,引き続き調整を行っていく。